弔辞の作法ガイド
弔辞用紙・封筒の選び方とマナー|奉書紙・巻紙の使い方
2025年4月更新
弔辞の内容が整ったら、次は「どの用紙に書くか」「どう封じるか」という形式の問題があります。奉書紙・巻紙・白便箋のどれが正しいのか、封筒はどう選ぶのか。この記事では用紙・封筒・包み方のマナーをまとめて解説します。
この記事でわかること
01弔辞用紙の種類と選び方
弔辞を書く用紙には、格式が高い順に「奉書紙(巻紙)」「白無地の便箋」「印刷用紙」があります。どれを選ぶかは状況によりますが、できれば奉書紙か白い便箋を用意しましょう。
正式・格式高め
奉書紙・巻紙
葬具店・文具店・和紙店で購入可能。縦書きで毛筆または筆ペンで書くのが作法。最も格式があります。
一般的・手軽
白無地の便箋
白い縦書き用便箋を使用。文具店で入手しやすく、現代では多く使われています。罫線入りでも可。
やむを得ない場合
白い印刷用紙
急な場合やパソコンで作成した場合。縦書き設定にして明朝体を使用。折り方・封筒は丁寧に。
⚠ 避けるべき用紙
- 罫線が目立つカラフルな便箋
- 横書き専用のメモ用紙やルーズリーフ
- 柄や模様が入った便箋(シンプルな白が基本)
02奉書紙・巻紙の書き方
奉書紙や巻紙を使う場合は、縦書きで右から左へと書き進めます。
- 書き方向:縦書き、右から左へ書き進める
- 書き出し:1行目は少し下げて(3〜4文字分)書き始める
- 改行・段落:段落の変わり目に1行あけると読みやすい
- 書き終わり:最後の行に読み上げる日付と氏名を書く
💡 巻紙の長さは?
読み上げる時間が3〜5分(800〜1,200字程度)であれば、巻紙の長さは50〜70cm程度が目安です。あらかじめ鉛筆で薄く下書きをしてから、本番を書くと安心です。
03封筒の選び方
弔辞を入れる封筒は、白無地の封筒が基本です。「弔辞」と書かれた専用封筒が葬具店で購入できます。
- 色:白無地が基本。薄グレーも可
- サイズ:用紙が折らずに入るものを選ぶ(長形3号以上が目安)
- 表書き:封筒の表面中央に「弔辞」と毛筆または筆ペンで縦書きにする
- 裏面:左下に読み上げる方の氏名を書く
⚠ 封筒で避けること
- 二重封筒(不幸が重なることを連想させます)
- 派手な色や柄のある封筒
- のりで完全に封をする(読み上げ後に遺族へ渡すため、開けやすい状態にしておく)
04弔辞のたたみ方・包み方
奉書紙や便箋はたたんで封筒に入れます。正しいたたみ方を覚えておきましょう。
- 書き終わった紙を、書き始め(右側)が外側になるよう右から折る
- 次に左側を右に重ねるように折る(3つ折り、または4つ折り)
- 封筒に入れ、「弔辞」と書いた封筒の表が上になるよう持参する
- 読み上げる直前に封筒から取り出し、広げながら読む
📌 読み上げた後は?
弔辞を読み終えたら、そのまま折りたたんで封筒に戻し、祭壇(または係の方)にお渡しするか、棺の中に入れることが一般的です。事前に葬儀社の担当者に確認しておくと安心です。
05筆記用具のマナー
- 毛筆・筆ペン(推奨):黒インクの毛筆または筆ペンが最も格式にかなっています
- 万年筆(可):黒インクであれば使用可
- ボールペン(やむを得ない場合):急な場合のみ。黒色を使用する
- 避けるべきもの:鉛筆・カラーペン・赤ペン(赤は弔事では使わない)
06よくある質問
奉書紙はどこで買えますか?
葬具店・大型文具店・和紙専門店で購入できます。近年はAmazonや楽天でも入手可能です。急な場合は「弔辞用便箋セット」が文具店でまとめて購入できることもあります。
パソコンで作成した弔辞を印刷してもいいですか?
問題ありません。縦書き設定にして明朝体を使い、白い用紙に印刷してください。ただし、手書きの方が心がこもった印象を与えますので、時間が許せば手書きをおすすめします。
弔辞封筒は必ず必要ですか?
正式には封筒に入れて持参するのがマナーです。ただし、式の形式や状況によっては、封筒なしで持参しても問題ない場合もあります。葬儀社の担当者に事前確認しておくと安心です。