弔辞用紙・封筒の選び方とマナー|奉書紙・巻紙の使い方

弔辞の内容が整ったら、次は「どの用紙に書くか」「どう封じるか」という形式の問題があります。奉書紙・巻紙・白便箋のどれが正しいのか、封筒はどう選ぶのか。この記事では用紙・封筒・包み方のマナーをまとめて解説します。

01弔辞用紙の種類と選び方

弔辞を書く用紙には、格式が高い順に「奉書紙(巻紙)」「白無地の便箋」「印刷用紙」があります。どれを選ぶかは状況によりますが、できれば奉書紙か白い便箋を用意しましょう。

正式・格式高め
奉書紙・巻紙
葬具店・文具店・和紙店で購入可能。縦書きで毛筆または筆ペンで書くのが作法。最も格式があります。
一般的・手軽
白無地の便箋
白い縦書き用便箋を使用。文具店で入手しやすく、現代では多く使われています。罫線入りでも可。
やむを得ない場合
白い印刷用紙
急な場合やパソコンで作成した場合。縦書き設定にして明朝体を使用。折り方・封筒は丁寧に。

⚠ 避けるべき用紙

  • 罫線が目立つカラフルな便箋
  • 横書き専用のメモ用紙やルーズリーフ
  • 柄や模様が入った便箋(シンプルな白が基本)

02奉書紙・巻紙の書き方

奉書紙や巻紙を使う場合は、縦書きで右から左へと書き進めます。

  • 書き方向:縦書き、右から左へ書き進める
  • 書き出し:1行目は少し下げて(3〜4文字分)書き始める
  • 改行・段落:段落の変わり目に1行あけると読みやすい
  • 書き終わり:最後の行に読み上げる日付と氏名を書く

💡 巻紙の長さは?

読み上げる時間が3〜5分(800〜1,200字程度)であれば、巻紙の長さは50〜70cm程度が目安です。あらかじめ鉛筆で薄く下書きをしてから、本番を書くと安心です。

03封筒の選び方

弔辞を入れる封筒は、白無地の封筒が基本です。「弔辞」と書かれた専用封筒が葬具店で購入できます。

  • 色:白無地が基本。薄グレーも可
  • サイズ:用紙が折らずに入るものを選ぶ(長形3号以上が目安)
  • 表書き:封筒の表面中央に「弔辞」と毛筆または筆ペンで縦書きにする
  • 裏面:左下に読み上げる方の氏名を書く

⚠ 封筒で避けること

  • 二重封筒(不幸が重なることを連想させます)
  • 派手な色や柄のある封筒
  • のりで完全に封をする(読み上げ後に遺族へ渡すため、開けやすい状態にしておく)

04弔辞のたたみ方・包み方

奉書紙や便箋はたたんで封筒に入れます。正しいたたみ方を覚えておきましょう。

  1. 書き終わった紙を、書き始め(右側)が外側になるよう右から折る
  2. 次に左側を右に重ねるように折る(3つ折り、または4つ折り)
  3. 封筒に入れ、「弔辞」と書いた封筒の表が上になるよう持参する
  4. 読み上げる直前に封筒から取り出し、広げながら読む

📌 読み上げた後は?

弔辞を読み終えたら、そのまま折りたたんで封筒に戻し、祭壇(または係の方)にお渡しするか、棺の中に入れることが一般的です。事前に葬儀社の担当者に確認しておくと安心です。

05筆記用具のマナー

  • 毛筆・筆ペン(推奨):黒インクの毛筆または筆ペンが最も格式にかなっています
  • 万年筆(可):黒インクであれば使用可
  • ボールペン(やむを得ない場合):急な場合のみ。黒色を使用する
  • 避けるべきもの:鉛筆・カラーペン・赤ペン(赤は弔事では使わない)

06よくある質問

奉書紙はどこで買えますか?
葬具店・大型文具店・和紙専門店で購入できます。近年はAmazonや楽天でも入手可能です。急な場合は「弔辞用便箋セット」が文具店でまとめて購入できることもあります。
パソコンで作成した弔辞を印刷してもいいですか?
問題ありません。縦書き設定にして明朝体を使い、白い用紙に印刷してください。ただし、手書きの方が心がこもった印象を与えますので、時間が許せば手書きをおすすめします。
弔辞封筒は必ず必要ですか?
正式には封筒に入れて持参するのがマナーです。ただし、式の形式や状況によっては、封筒なしで持参しても問題ない場合もあります。葬儀社の担当者に事前確認しておくと安心です。